香典返しの基準は金額だけではない――地域性を踏まえた判断
香典をいただいた後、「どのくらいの金額のお返しをすればよいのだろう」と迷われる方は少なくありません。一般的には、いただいた香典の金額をもとに返礼品を考える方法が知られていますが、香典返しは金額だけを基準に決めるものではありません。
特に北海道では、葬儀当日に返礼品をお渡しする習慣が広く見られるなど、本州とは異なる地域性があります。また、故人様と相手との関係、ご家族同士のお付き合い、いただいた香典の金額などによっても判断は変わります。
今回は、香典返しを考える際に知っておきたい基本と、北海道・北後志地域で特に意識しておきたい考え方をご紹介します。
【目次】
北海道では「当日にお返しする」考え方が広く定着しています
香典返しというと、四十九日などの忌明けを迎えてから、いただいた香典の金額に応じた品物を贈る方法を思い浮かべる方も多いでしょう。
一方、北海道では、通夜や葬儀の際に返礼品をその場でお渡しする「即日返し」「当日返し」と呼ばれる方法が広く行われています。香典の金額ごとに一人ひとり品物を変えるのではなく、基本的には同じ返礼品を用意してお渡しする形です。
そのため、本州のご親族から「四十九日を過ぎたら香典返しをしなくてよいの?」と聞かれたり、逆に北海道の方が道外の葬儀に参列して違いを感じたりすることもあります。
香典返しには地域ごとの考え方があります。「全国どこでも同じ」と考えず、その土地の慣習を知っておくことが大切です。
「半返し」をそのまま当てはめなくてもよい場合があります
香典返しについて調べると、「いただいた香典の3分の1から半分程度」という目安を目にすることがあります。しかし、北海道の当日返しでは、香典の金額にかかわらず一定の返礼品をお渡しすることが多いため、この考え方をそのまま当てはめるとは限りません。
つまり、1万円の香典をいただいたから必ず5千円程度のお返しを用意する、と機械的に考える必要はないということです。
大切なのは、地域で一般的にどのような方法が取られているのかを踏まえたうえで、ご家族として失礼のない形を整えることです。
「香典返しは半額」といった数字だけで判断すると、かえって地域の慣習とは合わない対応になってしまうこともあります。
高額な香典をいただいた時は、後日のお返しを考えることもあります
北海道では当日返しが一般的とはいえ、どのような香典でも同じ対応になるとは限りません。
たとえば、ご親族や特に親しい方などから高額な香典をいただいた場合には、当日の返礼品とは別に、後日あらためてお礼の品を贈ることがあります。
この時も、「いくらいただいたから、いくら返す」という金額だけの判断ではなく、故人様と相手との関係や、これまでのお付き合い、ご家族の考え方などを含めて考えることが大切です。
また、相手から「香典返しは不要です」と伝えられることもあります。その場合には、相手がご遺族の負担を気遣って申し出てくださっていることもあるため、そのお気持ちを尊重するという考え方もあります。
道内でも地域やご家庭によって違いがあります
「北海道ではこうする」と聞くと、道内すべてで同じように行われていると思ってしまいがちですが、実際には地域やご家庭によって違いがあります。
余市町、仁木町、赤井川村、古平町、積丹町、小樽市蘭島など北後志地域でも、ご親族の考え方やこれまでの慣習、故人様のお付き合いなどによって、香典返しの方法が変わることがあります。
特に、ご親族が道外に多い場合には、北海道の慣習と相手がお住まいの地域の慣習が異なることもあります。そのような時は、どちらか一方を「正しい」と考えるのではなく、相手との関係を踏まえて丁寧に判断することが大切です。
迷った場合には、地域の事情を知るご親族や葬儀社へ確認してみると安心です。
返礼品を選ぶ時は、相手に負担を残さないものを考えます
香典返しでは、金額だけでなく「何をお返しするか」も悩みやすいところです。
一般的には、お茶やコーヒー、海苔、お菓子、日用品など、使ったり食べたりすることで手元に残りにくい品物が選ばれることが多くあります。近年では、受け取った方が必要なものを選べるカタログギフトなども選択肢のひとつです。
ただし、返礼品についても「これでなければならない」という決まりがあるわけではありません。年齢や家族構成などを細かく考えすぎると、ご遺族の負担が大きくなってしまいます。
多くの方へ同じ品物をお渡しする場合には、受け取りやすく、持ち帰りやすいものを選ぶことも大切なポイントです。
香典返しでいちばん大切なのは、感謝を伝えることです
香典返しを考えていると、「金額が少なすぎないだろうか」「もっとお返ししたほうが失礼にならないのでは」と不安になることがあります。
しかし、香典返しは、いただいた金額に対して同じ価値を返すものではありません。故人様を偲び、ご家族を気遣ってくださったことへの感謝を表すものです。
だからこそ、全国的な相場だけを見るのではなく、地域の慣習、故人様と相手との関係、いただいたお気持ち、ご家族の事情などを踏まえて考えることが大切です。
余市葬祭社「中道造花店」では、余市町をはじめ仁木町、赤井川村、古平町、積丹町、小樽市蘭島など北後志地域で、地域の慣習を踏まえながら葬儀のお手伝いをしています。香典返しや返礼品について、「この場合はどうすればよいのだろう」と迷われた時も、ご家族の状況やお付き合いに合わせて丁寧にご案内しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール

- 余市葬祭社「中道造花店」は、長きにわたり葬祭サービスを通じて、北後志の皆様と共に歩んでまいりました。遺されたご遺族様、ご親族様に心から満足していただけるご葬儀が行えるように、真心を込めてお手伝いさせていただいております。これからも地域密着型の葬儀社として「送る人」「送られる人」の想いに寄り添い、充実した葬送サービスをご提供してまいります。
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