延命治療の意思表示はいつ・どう伝える?――家族が迷わないために

2026/06/08

延命治療については、実際にその場面が近づいてから考えようとすると、ご本人にとってもご家族にとっても大きな負担になりやすいものです。いざという時に気持ちを落ち着けて判断するのは簡単ではなく、「本人はどうしてほしいと思っていたのだろう」とご家族が迷ってしまうことも少なくありません。
だからこそ大切なのは、体調が大きく変化してからではなく、まだ自分の考えを落ち着いて伝えられるうちに、少しずつ気持ちを整理しておくことです。今回は、延命治療に関する意思表示をいつ、どのように伝えておくとよいのか、家族が迷わないための考え方をわかりやすくご紹介します。

■意思表示は「早すぎる」ことより、「伝えられなくなる」ことが心配です

延命治療の話題は重く感じやすく、「まだ元気なのに話すのは早いのでは」とためらう方もいらっしゃいます。しかし、本当に必要になってからでは、ご本人が十分に意思を伝えられないこともあります。判断が難しい場面になって初めて話し合おうとすると、ご家族も気持ちの整理が追いつかず、迷いが大きくなりやすくなります。
大切なのは、結論を急いで決めることではなく、まずは「自分は何を大切にしたいのか」を考えてみることです。延命治療を受けたいか受けたくないかを白黒はっきり決めることだけでなく、どのような状態ならどんな医療を望むのか、どこで過ごしたいのか、苦痛を和らげることをどこまで重視したいのかなど、考え方を少しずつ言葉にしていくことが大切です。

■最初から完璧に伝えなくても、繰り返し話すことに意味があります

延命治療に関する考え方は、一度話したら終わりではありません。その時の年齢や体調、家族の状況によって気持ちが変わることもあります。そのため、「一度決めたら変えてはいけない」と考える必要はなく、何度か話し合いながら整理していくことが自然です。
たとえば、「できるだけ自然な経過を大切にしたい」「苦しみが強い治療は望まない」「判断できなくなった時はこの人に気持ちを汲み取ってほしい」といった考え方を、少しずつ共有しておくだけでも、ご家族の受け止め方は大きく変わります。細かな医療用語を並べるよりも、ご本人が大切にしている思いや生き方が伝わることのほうが、実際には大きな助けになることがあります。

■伝える相手は、家族だけでなく「信頼できる人」に広げて考えておくと安心です

意思表示というと、まず家族に伝えることを思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、ご家族と話しておくことはとても大切です。ただ、ご家族の中でも受け止め方に違いが出ることはありますし、離れて暮らしている場合には、十分に気持ちが共有されていないこともあります。
そのため、誰に気持ちを伝えておくかも考えておくと安心です。ご家族のほかに、日頃から話しやすい方、信頼できるご親族、かかりつけ医など、いざという時に本人の考えを汲み取りやすい相手と共有しておくことで、判断の場面での行き違いを減らしやすくなります。特に余市町、仁木町、赤井川村、古平町、積丹町、小樽市蘭島などで、ご親族が別々の地域に住んでいるご家庭では、早めに言葉にしておくことが安心につながります。

■口頭だけでなく、メモとして残しておくことも助けになります

話し合った内容は、口頭で伝えるだけでなく、簡単でもよいのでメモに残しておくと役立ちます。正式な書式でなくても、「自分が大切にしたいこと」「判断に迷う時は誰に相談してほしいか」「どのような最期を望むか」といった内容を書いておくだけで、ご家族にとっては大きな手がかりになります。
また、書いた内容は一度作って終わりではなく、気持ちが変わった時に見直していくことが大切です。書面があることで、本人の気持ちを家族同士で共有しやすくなり、話し合いのきっかけにもなります。伝えることに気後れがある場合でも、まずは書き出してみることで、自分の考えが整理しやすくなることがあります。

■大切なのは、家族が「迷わずに済む」ことだけではありません

延命治療について意思表示をしておくことは、家族の判断を助けるためだけのものではありません。ご本人が大切にしてきた考え方や過ごし方を、できるだけ尊重しやすくするための備えでもあります。話題としては重く感じられても、元気なうちに少しだけでも共有しておくことで、いざという時の不安は大きく変わります。
余市葬祭社「中道造花店」では、余市町をはじめ仁木町、赤井川村、古平町、積丹町、小樽市蘭島など北後志地域で、葬儀前のご相談から終活に関するご不安まで丁寧にご案内しています。もしもの時にご家族が迷いすぎないためにも、今のうちから気持ちを整理しておきたいとお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

中道 正憲
中道 正憲
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