友引のお葬式について
【 友引のお葬式について 】
<「友引」に葬儀を行っても大丈夫?>
「友引(ともびき)」とは中国の占いである六曜のなかのひとつで、ひと月を6日で区切り、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口に分ける考え方です。六曜には仏教との関連するような言葉が使われますが、実際は仏教、神道をはじめ宗教とは一切関係ありませんが「友引」という漢字から「友を引く」と考えられ、葬儀そのものが敬遠されてきました。現代でもそのなごりから「友引だから葬儀ができない」という慣習はあります。また、友引に火葬場が休館日となり火葬自体が行えないと理由で友引の葬儀を避ける地域もあります。ただし、あくまでも迷信であり、マナーと呼ぶべきものでもないため、もし「友引」に葬儀を執り行う、もしくは参列することになったとしても、特に気にする必要はありません。
< 参列者などへの配慮 >
昭和30年頃から定着している「友引」に葬儀を避けるという考え方は社会に広く普及しているため、喪主や遺族は特に気にしなくても、そこに参列する人たちがどのように受けとめるかをある程度は考えておく必要があります。特に年配の方はまだまだ迷信とは言え「友引」に紐付けて考える方がほとんどです。誰もが気持ちよく故人を送り出すためには「友引」を避けるという選択が必要になる場合もあるかもしれません。
< 通夜は問題なし >
一般的に「通夜であれば友引でも問題ない」と考えている人は多いようです。通夜とは本来「故人を見守り別れを惜しむ場」であり「故人とのお別れの場」ではないので、故人が友人を連れて行く心配も無いとされているのです。通夜・葬儀はたいてい2日間で執り行われるので、両日のいずれか「友引」を避けて日程を組むのは難しい場合もあります。 そのような場合は通夜を「友引」にしておくのが無難といえるでしょう。