春から始める終活─エンディングノートの第一歩
1. 春は終活を始めるのにちょうどいい季節
春は、新生活の始まりや家族の節目が重なる季節です。卒業、入学、就職、転勤など、家族の変化が多いこの時期は、自分の将来についても見直すきっかけになります。季節の変わり目に気持ちがリセットされ、心にも余白が生まれるからこそ、“未来の準備”に向き合いやすくなります。余市町をはじめとする北後志地域では、冬の寒さから春の穏やかさへと気候が変わり、外出や家庭内の活動も活発になります。エンディングノートの作成は、そんな穏やかな春の一日、家の中でゆっくりと取り組むのにぴったりの取り組みです。「まだ元気だからこそ始める終活」を、前向きに捉えてみてはいかがでしょうか。
2. エンディングノートとは?──自由に想いを残せるノート
エンディングノートは、自分の希望や考えを自由に記しておくノートです。遺言書のように法的効力はありませんが、その分気軽に書けて、形式にとらわれることなく、自分の言葉で家族や大切な人に想いを伝えることができます。内容は人それぞれですが、たとえば介護や延命治療の希望、葬儀のスタイル(家族葬・火葬式など)や場所、誰に連絡してほしいか、保険や年金・銀行口座などの情報、スマートフォンやSNSの取り扱い、そして家族や友人へのメッセージなど、多岐にわたります。これらを事前にまとめておくだけで、ご家族の不安や迷いを大幅に減らすことができます。エンディングノートは、残された人の“判断のよりどころ”にもなる大切なツールなのです。
3. 書き始めるコツ──完璧を求めず、少しずつ
「書く内容が難しい」「途中で気が変わったらどうしよう」と思って、なかなか手をつけられない方も多いものです。ですが、エンディングノートは完璧を目指す必要はありません。むしろ“思いついたことから書く”“あとで見直せばよい”という気軽な気持ちでスタートするのが続けるコツです。
たとえば、連絡してほしい人のリストから始めたり、加入している保険や口座のメモを書いたり、思い出の品や写真のことを書いたりと、できるところからで構いません。筆記具も鉛筆やフリクションペンでOKです。市販のエンディングノートもありますが、ノートや手帳でも十分です。ご家族と一緒に話しながら書くと、自然に終活への意識も高まり、家族の会話のきっかけにもなります。
4. 北後志地域で活かされる「伝える備え」
余市郡余市町を中心とした北後志エリア(仁木町・赤井川村・古平町・積丹町・蘭島など)は、地域のつながりが深く、親戚やご近所との関係性が密な地域です。そのため、「どこまで知らせるか」「香典は受け取るのか」「誰にどう連絡をするか」など、葬儀や供養に関する細かな判断が、ご家族にとって負担になることも少なくありません。
たとえば「家族だけで静かに送りたい」「香典は辞退したい」「遠方の親戚には連絡不要」など、故人の意思が明確であれば、ご家族は迷わずに対応できます。こうした情報を残す場として、エンディングノートはとても有効です。余市葬祭社では、地域の風習やご希望に寄り添った提案とアドバイスを行っております。地域性を理解しているからこそできる、細やかなサポートをご活用ください。
5. エンディングノートは未来への贈り物
エンディングノートは、“もしもの時”のために書くものではありますが、その本質は「今をどう生きるか」を見つめ直すための道具でもあります。ご自身の想いや価値観を言葉にして整理することで、これからの人生をより充実したものにすることもできるのです。
また、残されたご家族にとっては、あなたの気持ちが込められたエンディングノートは、何よりの安心材料となります。「聞いておけばよかった」という後悔を減らし、葬儀や供養に対する不安を和らげる“未来への贈り物”になるのです。余市葬祭社では、中道すずらんホール・中道さくらホール大川・中道すずらんホール別館 和なごみの各ホールにて、終活に関するご相談を随時受け付けています。どうぞお気軽にお問合せください。
タグ:終活, エンディングノート, 葬儀の準備, 家族葬, 火葬式, 余市, 余市町, 余市郡, 北海道, 中道すずらんホール
投稿者プロフィール

- 余市葬祭社「中道造花店」は、長きにわたり葬祭サービスを通じて、北後志の皆様と共に歩んでまいりました。遺されたご遺族様、ご親族様に心から満足していただけるご葬儀が行えるように、真心を込めてお手伝いさせていただいております。これからも地域密着型の葬儀社として「送る人」「送られる人」の想いに寄り添い、充実した葬送サービスをご提供してまいります。
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